レビューその1、その2、その3からの続きです。 今回はOSの起動時間や消費電力、騒音を確認し、全体をまとめます。
起動時間、体感速度
上動画ではWindows起動後に、ウェブを閲覧しているところも撮影しています。 さすがにこのクラスのPCだと体感速度に不満はありません。 全体的にストレスを感じることなく使えます。
消費電力
ワットモニターで消費電力を測定してみました1)電源OFF: 0W(0.3W以下
2)アイドル状態(何もしていない時): 43W~
3)ウェブ閲覧: 90W中盤 ←ウェブページを開く時の一瞬
4)動画レンダリング中: 150~180W台
5)ファイナルファンタジーXIV ベンチマーク中: 150~190W台
Core i7系+グラフィックカードと比べた場合(2)アイドル時の消費電力が若干高めです。 その他はこのクラスとしては標準的な消費電力です。 テストした中で消費電力が最も高かったのは(5)FFベンチマークソフト実行中のピーク時(190W台)です。
比較(他のPCのアイドル時の消費電力)
■ 手のひらサイズのデスクトップPC Diginnos Mini NUC-W5 約6W
■ デスクトップPC「HP Pavilion 550シリーズ」 16~22W
■ 17.3インチ ゲーミングPC「NEXTGEAR-NOTE i7901GA1」 35~44W
■ 「Quadro M2000」搭載クリエイター向けパソコン「raytrek LT M2」 35W前後
■ Quadro P4000 搭載 デスクトップPC「DAIV」 25.5~27.1W
一年間の電気代は?
消費電力をもとに電気代を算出してみます。 消費電力は通常使用(55W程度)を、毎日12時間使用すると仮定しました。 ※「電気代計算シミュレーターで電気代を計算してみましょう 」を利用して算出しました。その条件での 1年間の電気代は・・・
約6177円 でした。
騒音
冷却ファンがたくさん付いている筐体なので、それなりに騒音は大きめです。 ただ耳障りな音ではありませんし、ピーク時もファンノイズは思ったほど変化がないので、うるさくは感じませんでした。 前回お借りしたDAIVと同じくらいか、それよりも少し静かな印象です(体感です)感想、まとめ
AMD Ryzen 7 1700Xは評判通りの動画のレンダリング・エンコードに適したCPUですね。 前回お借りした、Core i7-7700K+Quadro P4000搭載マシン(DQZ510H2-SH3 シリーズ)よりも、動画のレンダリング速度が30~40%ほど高速だったのが驚きでした。 こんなにハッキリと差が出るとは思いませんでした。 ゲームのベンチマークは、搭載グラフィックボード(GeForce GTX 1060)相応の結果だっただけに なおさらです→「ベンチマークテスト」私は去年末にメーカーは違いますが、本機と同じ価格帯のPCを購入しました(「Quadro M2000」搭載クリエイター向けパソコン「raytrek LT M2」(Core i7-6700))。 購入してまだ1年も経ってないのに、動画レンダリングはもちろん、Photoshopの重たいフィルター処理など、実作業に影響する処理速度がどれも負けてて涙目です。 しかも倍近く違うなんて。。。
ただし、アイドル状態の時の消費電力は、現在所有してるPCや、今までお借りしてきたCore i7系搭載PCよりも8~18W程度高めです。 ここに注目することで自分の気持ちを落ち着かせています( ˘ω˘)
筐体デザインはウェブの写真を確認したときは少し野暮ったさを感じてたのですが、実際に見ると重厚でかっこいいです。 内部にも簡単にアクセスできます。 でもストレージの交換・増設には手間がかかるかもです→「外観チェック」
本機は、ゲームしたいし、動画編集もしたいし、絵も描きたい。 それでいてなるべくリーズナブルな価格に収めたいという贅沢な要求に答えてくれるPCでした。 私もPCを物色している時期に、このマシン(Ryzen 7搭載機)が存在してたら、迷わずこれを選んでたと思います。 PCを買う時期を間違えたかな・・・とちょっとだけ、悔しい気持ちになりました
(了)
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※ 実機をお借りしてレビューしています。 掲載料などはいただいておりません。 記事の内容は私が実際に使ってみた個人的な感想です。 メーカーや第三者の指示は一切ありません。