日本HPの15.6インチ・ゲーミングノートPC「HP OMEN 15-5110TX」をお借りしました。 レビューその1、その2、その3からのつづきです。 今回は液晶の確認、バッテリーテスト、消費電力の測定、電気代を算出、発熱、騒音チェック、そして全体をまとめます。
液晶
液晶サイズは15.6インチ(光沢あり)。 解像度は1920×1080ドット。 IPS方式で、視野角が広く、色味も良好です。 品質は文句なし! そしてタッチ操作にも対応してます。 反応は良いのですが、液晶をタッチすると液晶が揺れるので作業に集中できません(動画)。 液晶の後ろに固定用スタンドが欲しいです。TechPCvgで液晶の色味や視野角を確認してみました。 ※上図はカメラで撮影したものです。 実際に目で見たときの印象とは若干異なります。
極端に横や上の角度から見るとガラスの反射で画面が白っぽくみえますが、普通に使い方(角度)ならまったく問題ありません。
バッテリーテスト
BBenchを使い、バッテリー駆動時間を条件を変えて2回測定してみました。 結果は以下のとおりです。 ※バッテリ残量が7%をきると電源がOFFになる設定です
液晶の明るさ最高、ラジコを連続再生
約2時間28分(8932秒)
液晶の明るさ中間、ラジコを連続再生
約2時間52分 (10373秒)
公称値は4時間30分です。 上記のテストではそこにたどり着けませんでした。 しかし、基本的にモバイル機ではなく、デスクトップPCのように据え置いて使うノートPCですので、この結果でも問題ないように感じます。 いかがでしょうか
消費電力
ワットチェッカーを使って消費電力を測定してみました。1) スリープ時: 0W ←1W以下
2) アイドル時: 18~22W (液晶の明るさ最高~最小)
3) ウェブ閲覧: 50W前後 ←読み込み時の一瞬
4) ベンチマークテスト実行時: 83~111W
(1)ワットチェッカーは小数点を測定できないので0Wという表示になりました。 (2)何もしていない時の消費電力です。 (3)サイトを読み込む瞬間の消費電力です。 (4)ファイナルファンタジーXIVベンチマークソフトを実行してるときの消費電力です。
充電中は上記の結果にプラス30~33Wほど足した消費電力になります。
ミニタワー型デスクトップPC(参考)ほどではありませんが、最近のノートPCとしては消費電力は高めかもです。
参考
■ 手のひらサイズのデスクトップPC「HP Stream Mini 200-020jp」 3W~
■ 17.3インチノートPC「HP ENVY 17-j100」 70W~
■ 15.6インチ・ノートPC「HP Pavilion 15-p000」 4W~
■ デスクトップPC「HP Pavilion 500-340jp」 37W~
1年間の電気代
消費電力をもとに一年間の電気代を算出してみます。 消費電力は平均して25W程度、1日12時間使用すると仮定しました。 ※「電気代計算シミュレーターで電気代を計算してみましょう 」を利用して算出しました。1年間の電気代
2798円
私が仕事用に使っているデスクトップPCの半分程度の電気代です。 それでいて性能はこちら「HP OMEN 15-5100シリーズ」のほうが上! まだPCを買い換える予定はないのですが、この差をみると揺らぎます。
ちなみに1日6時間、毎日ゲームをプレイしたら(消費電力は90Wと仮定)、1年間の電気代はそれだけで5036円になります。
発熱
ベンチマークソフトを実行してたら本体が熱くなったので温度を計測してみました。
キーボード上部付近が熱いです。 指が直接触れるキー自体は熱くならないので、やけどの心配はないのですが、付近から熱気を感じます。 長時間ゲームで遊んでると不快かもしれません。 冬は逆に温かくて気持ちかもです。
騒音
普段はファンの音が聞こえないくらい静かです。 ベンチマークソフトを実行すると一気にMAXレベルでファンが回り始めます。 耳障りな音ではありません。 雨の音かな?と空耳する感じ。 許容範囲内のノイズ音です。スピーカーの音質は結構いい感じでした。 低音も高音もバランスが良いと感じました。
まとめ
私はクラッシュ・オブ・クランにどっぷりハマっているのですが、PCゲームはここ数年プレイしてません。 「クラッシュ・オブ・クラン」のPC版が登場したら絶対プレイしますけどね! なのでゲーマーとしての視点でこのマシンを評価できません。 ごめんなさい。
ゲーミングPCではなく、ハイスペック・ノートPCとしてみたときは、全体的に高評価です。 まずデザインが良いですね! カッコイイ! そして性能が高くて快適です。 動画編集などはこのPCを使えば今よりも作業が楽になりそうです。 SSDもビックリするくらい速くて気持ちいいです。 あとキーボードのショートカットキーやバックライトも便利で実用的だと思いました。 ゲーミングPCというカテゴリですが、仕事用のPCとして購入しても良さげです。
気になったのは、バッテリーが内蔵型で交換できないところ、タッチ操作すると液晶が揺れるところの2点です。 バッテリーの寿命がきて交換したくなったら、PCをメーカーに郵送して交換(修理)してもらわなきゃいけません。 仕事用に使うと考えた時にはこれがネックになります。 修理に預けている間はサブPCで仕事することになりますし、なにより重要データを記録してたPCを修理に出したくないですよね。 たとえデータを消去したとしても! そう思うのは私だけですかねえ。 あとタッチ操作すると揺れる液晶を改善して欲しいです。 もしくはタッチ機能を省いてもう少し価格を下げたモデルを出すとか。
2015年9月4日現在、「HP OMEN 15」シリーズは、前モデル「HP OMEN 15-5000」も併売されてます(上図右側)。 しかし両者の差は1万円。 それでCPU、グラフィック、SSD容量がアップするので、左側の「HP OMEN 15-5100」の方がお買い得ではないかと思います。 購入後に自分でメモリ、SSDを交換・増設することが出来ません。 なので買うなら最初からフルスペックにカスタマイズして購入することをオススメします。
税・送料を含めると20万オーバーの高額PCではありますが、上記した気になるところを許容できれば、満足度の高いお買い物になるかと思います。 ゲーム用PC、またはハイスペックノートを物色している方はどうぞチェックしてみてください。
(了)
・その1、その2、その3に戻る
リンク
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