とくみつ録。: 17.3インチノートPC「HP ENVY 17-j100」レビュー（４）　～バッテリー駆動時間、消費電力、電気代、発熱、騒音、まとめ

日本HPのハイスペック・ノートPC「HP ENVY 17-j100 」をお借りしました。レビューその１、その２、その３からのつづきです。

バッテリー駆動時間

BBenchを使い、バッテリー駆動時間を条件を変えて3回測定してみました。結果は以下のとおりです。　※バッテリ残量が７％をきると電源がOFFになる設定です。

結果
１）液晶の明るさ最高、常にウェブ閲覧
約3時間20分（12043秒）

２）液晶の明るさ中間、ラジコ連続再生
約4時間13分（15234秒）

３）液晶の明るさ最小、　文字打ちのみ、ウェブ閲覧しない
約6時間10分（22211秒）

（１）（２）通常の作業だったら、3時間半～4時間くらい使えます。　室内で使うことが多いノートPCだと思うので、このくらいで十分じゃないでしょうか。　　（３）テキスト打ちだけなら公称値である約6時間使えます。

消費電力

ワットチェッカーを使い、消費電力を測定しました。

１）充電中：　約52W
２）アイドル時：　70～77W　液晶の明るさ最大～最小
３）ウェブ閲覧：　87～100W　サイト読込時の一瞬
４）CPU使用率100％時：　約102W

17インチの大型液晶を搭載してるハイスペックノートなので、デスクトップ機並みの消費電力ですね。　ちょっとびっくり（笑）

一年間の電気代

消費電力をもとに一年間の電気代を算出してみます。　消費電力は平均して80W程度、1日12時間使用すると仮定しました。　※「電気代計算シミュレーターで電気代を計算してみましょう」を利用して算出しました。

結果・・・
4352円 でした

■ 各PCの1年間の電気代

発熱

「OHM 赤外線温度計TN006（Amazon）」で計測

ネット閲覧など普通に使ってるときはノートPC本体の発熱は気になりません。　しかしゲームなどPCに負荷をかけて長時間作業してると排気口付近（キーボード左上あたり）が熱くなります。

上図はCPU使用率100%で約20分稼働させつづけてたときの温度です。　左上は不快な温度に達しますが、常に手を置いておく場所ではないのでやり過ごせるかと思います。　パームレスト部分は常識的な温度のままでした。

騒音

通常、ファンノイズはほとんど聞こえません。　静か！　PCに負荷をかけるとファンの音が大きくなりますが、それでも許容範囲内です。

まとめ

最後に良かったところと、イマイチなところをあげながらまとめます。

いいところ
１）デザイン　→「外観チェック」
２）高性能　→「ベンチマーク」「体感速度」
３）液晶サイズと解像度　→「液晶チェック」

（１）外観デザインは文句なしにカッコイイです。　天板とパームレスト部分はアルミ素材なので高級感もあります。　（２）Core i7と、NVIDIA GeForce GT 740M搭載で普段使いはもちろん、PCパワーが必要なゲームもそれなりにプレイ出来てしまいます。　ストレージはHDDですが、貸出機は「SSDアシスト・ハードドライブ」が搭載されてて、OSの起動などHDDとは思えないくらい速かったです。　このPCを買えば５年以上は不自由することなく使えると思います。　（３）17.3インチ、解像度は1920×1080とサイズが大きいので作業しやすいです。　メインPCとして使うならこのくらいのサイズがほしいところ。　でもそのぶんキーボード部分も大きいので机の上は専有されます。　痛し痒しです。

気になったところ
１）消費電力が高い
２）液晶品質　→「液晶チェック」
３）タッチパッドがイマイチ　→「キーボード周辺」

（１）高性能なせいで消費電力は高めです。　（２）けして悪くないのですが、タブレットPCなどのIPS液晶に見慣れてるので、見る角度によって色変化がある液晶は、少し見劣りします。　（３）HPの中の人はタッチパッドを使ってないんでしょうね（汗）

スマホやタブレット端末と違い、PCの寿命は長いです。　このノートPCはバッテリーが脱着式ですし、Windows8.1のサポート期限は2023年1月10日。　部品耐久性の問題があるので、10年使うのは難しいかもしれませんが、少なくとも5年以上は使えます。　現時点でオーバースペックだと感じても、今から5年後にはちょうどよくなっているかもしれません。　フル構成にしたら12万円近くになってしまいますが、長い目で見ればコストパフォーマンスは悪くないと思います。
（了）

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