レビューその1、その2からの続きです。 今回は各ベンチマークソフトを実行しつつ、動画のレンダリング速度などを確認してみました。 3月にお借りした、GeForce GTX 1080を搭載したゲーミングPCと比べると、ゲームのベンチマークテストはやはり若干下回るものの、動画のレンダリング速度は逆に若干上回る成績でした。
ベンチマークテスト
まずは各ベンチマークソフトを実行してみます。SSDの速度は、連続読込(489~516MB/s)に比べて、連続書込は267~289MB/sと半分程度です。 普及価格帯のSSDによくある傾向ですね。 逆に4kランダムアクセスは、書き込みの方が速いです。 ファイルコピー速度を確認すると(下記)、この傾向がハッキリとわかる結果になりました。
OpenGLが21万となかなかぶっ飛んだ数値です。 GeForce GTX 1080を搭載したゲーミングノート「NEXTGEAR-NOTE i7901GA1」のスコアは4万台、「Quadro M2000」搭載PC「raytrek LT M2」は17万台です。 GDIやDirectDrawの値もGeForce GTX 1080搭載ノートを若干上回っています。 ミドルレンジとはいえ、さすがQuadro!といった結果です。
■ CrystalMark の使い方
「Mark」…ベンチマークの合計です。
「ALU」…CPU性能に関するベンチマークです。整数演算速度。
「FPU」…CPU性能に関するベンチマークです。浮動小数点演算速度。
「MEM」…メモリ性能に関するベンチマークです。
「HDD」…ハードディスク性能に関するベンチマークです。
「GDI」…2Dグラフィックス性能に関するベンチマークです。
「D2D」…2Dグラフィックス性能に関するベンチマークです。DirectDraw。
「OGL」…3Dグラフィックス性能に関するベンチマークです。OpenGL。
他のPCのベンチマークテスト(参考)
■ 17.3インチ ゲーミングPC「NEXTGEAR-NOTE i7901GA1」
■ 「Quadro M2000」搭載クリエイター向けパソコン「raytrek LT M2」
■ 13.3インチ 2in1 モバイルノートPC「HP Spectre x360」
■ 15.6型オールインワン・ノートPC「m-Book F シリーズ」
つづいて、ファイナルファンタジー(ゲーム)のベンチマークソフトを実行してみました。 フルHD(1920×1080)の解像度、最高品質という条件で実行したら「非常に快適」という最高の結果でした。 意外とゲーム用途でも大丈夫そうですね。 ※スコア7000オーバーで非常に快適という評価です。
ちなみにマインクラフト(Windows 10 Edition)の動作確認をしてみたのですが、体感速度は「Quadro M2000」搭載PCとほぼ同じか、もしくはちょっと速いかも(気のせい?)・・・という感じです。 基本的に普通に遊べます。 でも村人が多いともたつきますし、空を飛んでると地形読み込みで前が見なくなることもあります。 この辺はマシンパワーがいくら上がっても変わらない気がしました。 今のマインクラフトの限界ではないかなと思いました。
(´-`).。oO(1.1.0になってなんかバグ多いし
動画レンダリング速度
スマホで撮影した4K(3840×2160:30fps)動画を映像編集ソフト「VEGAS PRO 14」に取り込んで編集しレンダリングにかかる時間を計測してみました。出力はMainConcept AVC形式です。「MainConcept AVC」形式を選択した理由はコレ(下記)です →「価格.com - 『対応のグラフィックボードは?』 SONY Media Software Vegas Pro 13 のクチコミ掲示板」
Vegas Proにおいては、GPUが使用できるのは、その出力形式がMainConcept AVCとSony AVCの2つ
・・・で、1分14秒の4K動画のレンダリングにかかった時間は・・・
5分1秒でした。 SSD速度が平凡だったので、あまり期待してなかったのですが、結果は今まででテストしてきたPCの中で最速でした。 4秒という微妙な差ですけど、さすがです。
2017年7月21日追記:動画のエンコード(レンダリング)速度に関しては、AMD Ryzen 7 1700X搭載ゲーミングPC「NEXTGEAR-MICRO am540 シリーズ」のほうが圧倒的に速かったです。
比較参考(同じ条件で同じ動画をレンダリングしたときの作業時間)
・GeForce GTX 1080搭載NEXTGEAR-NOTE i7901GA1:5分5秒
・raytrek LT M2:6分14秒
・ 13.3インチ 2in1 モバイルノートPC「HP Spectre x360」:15分1秒
ついでに解像度1920×1080ピクセルの20分15秒の動画を編集しレンダリングしてみました。 出力形式は上と同じくMainConcept AVCです。
結果は26分13秒でした。 raytrek LT M2(Quadro M2000搭載機)で同じ動画をレンダリングしたら33分13秒かかりました。
Photoshopフィルター適用速度
続いて、Photoshop CCで画像にフィルターを適用したときの時間を測定してみました結果は、2~3秒 でした。 あっという間に終わるので、待ち時間を表示するバーは表示されませんでした。
比較参考
■ ゲーミングPC「NEXTGEAR-NOTE i7901GA1」 1~2秒
■ 「Quadro M2000」搭載PC「raytrek LT M2」 8~9秒
ちなみにPhotoshopの環境で、OpenCLを無効にして同じテストをした場合、53秒かかります。
ファイルコピーテスト
上図のファイルをコピーにかかる時間を測定してみました。 結果は・・・約8秒 でした。 上記のベンチマークテストでもその傾向が出ていましたが、このSSDは細かいファイルのコピーは得意みたいです。
比較参考(同じ条件でテストしてみた結果)
・raytrek LT M2:9~12秒
・NEXTGEAR-NOTE i7901GA1: 8~16秒
・ 13.3インチ 2in1 モバイルノートPC「HP Spectre x360」:8~12秒
次に1.12GBの動画ファイルを10個まとめてコピーしてみました。
結果は・・・ 約1分44秒 でした。 少し遅めの結果になりました。 大きいファイルのコピーは苦手みたいです。 SSD速度にこだわる人は、少し高くなりますが、購入するときにM.2規格の高速SSDを選択すると良いと思います。
比較参考(同じ条件でテストしてみた結果)
・NEXTGEAR-NOTE i7901GA1:約6秒
・ 13.3インチ 2in1 モバイルノートPC「HP Spectre x360」:約27秒
・raytrek LT M2:約52秒
・その4へつづく
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リンク
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■ クリエイター向け、エンジニア向けPCブランド DAIV マウスコンピューター
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