とくみつ録。: 15.6インチ・ノートPC「m-Book F シリーズ」レビュー（５）　まとめ

15.6型ノートPC m-Book F シリーズ（MB-F575SN1-SH2）　mouse

レビューその1、その２、その３、その４からのつづきです。　今回は、バッテリーテストをして、消費電力を計測、そして一年間の電気代を算出し、発熱や騒音を確認しつつ、全体をまとめます。

バッテリーテスト

BBenchを使い、バッテリー駆動時間を測定してみました。　※バッテリー残量が5％になると電源OFFする設定です

条件：液晶の明るさ最高、radiko.jp連続再生
結果：3時間28分

条件：液晶の明るさ最低、radiko.jp連続再生
結果：4時間51分

バッテリー駆動時間の公称値は5時間です。　テスト結果はそれに近い数値になりました。　本機はモバイルノートではないので、十分な駆動時間ではないでしょうか。

消費電力

ワットモニターでPCの消費電力を確認しました。

電源OFF時：　0W　←0.3W以下
スタンバイ：　0.5W　
アイドル時：　5.9～8W　（液晶の明るさ：最小～最大）
充電中：　20W前後
FFXIVベンチマークソフト実行時：　36W前後（最大39.9w）

アイドル時（何も操作をしていないとき）の消費電力は 10W 以下。　これは6年前の同クラスのノートPCの半分以下です。　モバイルノートPC並の消費電力です。

比較（他のPCのアイドル時の消費電力）
■ 13.3インチ 2in1 「HP Spectre x360」　4.7～７W
■ 12インチ・ノートPC「HP ProBook 5220m」　10～15W
■ 手のひらサイズのデスクトップPC　Diginnos Mini NUC-W5　約6W
■ 15.6インチ・ノートPC「HP Pavilion 15-p000」　4～6W
■ 15.6インチ・ゲーミングノート「HP OMEN 15-5100シリーズ」　18～22W
■ 17.3インチゲーミングPC「NEXTGEAR-NOTE i7901GA1」　35～44W

電気代

消費電力をもとに電気代を算出してみます。　消費電力は平均10W程度、1日12時間使用すると仮定しました。　※「電気代計算シミュレーターで電気代を計算してみましょう」を利用して算出しました。　※電気代を厳密に試算するのは難しいので目安としてみてください

一年間の電気代は・・・　1123円　でした

ちなみに一ヶ月の電気代は約93円ほどです。

発熱

マインクラフト（Windows10Edition）の動作テストをしてたら、ファンが勢い良く回りはじめて止まらないので、10分ほどそのままプレイしつづけて、筐体温度を測定してみました（このときの室温は約26℃）。

デジタル赤外線非接触 IR 温度計 GM320　Amazon ←これで計測しました

キーボード左上の41℃が最高温度で他の部分は30℃中盤でした。　一番熱い部分に直接触っても「温かい」と感じる程度の温度です。

騒音・スピーカーの音質

ほぼ同時期にお借りした、2in1 モバイルノート「HP Spectre x360」と似た感想になりますが、普段は無音です。　でも動画を見たり、ゲームをするとファンが回り始めます。　結構勢いのある音がしますが、耳障りな音ではないので、短時間なら気になりません。

スピーカーは底面に設置されているせいもあってか、音質はそれなりです。　radiko.jpを聴く程度なら全然平気ですが、音楽を聴きたいときはスピーカーやヘッドホンを別途用意した方がいいと思います。

感想・まとめ

クセのないシンプルなデザインが自分好みでした。　消費電力が低く、マシン性能も必要十分。　SSDを搭載しているのでレスポンスが良く、USB3.1（Type-c）も付いているので、5～6年は現役で使えるマシンだと思います。

良いマシンだなと思いつつも、私は一点だけ、液晶品質が気になって仕方ありませんでした。　前回お借りした「NEXTGEAR-NOTE i7901GA1」もIPS液晶ではありませんでしたが、視野角はわりと広く、色味も良好でした。　今回もなんとなくそれと同じレベルの品質を期待してました。　が、実際はそれとは程遠いものでした。　まあ、価格が違いすぎるので当たり前の話なんですけどね。

私のように液晶品質にこだわる人は、「m-Book F シリーズ」よりも、IPS液晶を搭載したクリエイター向けノートPC「DAIV-NG5720シリーズ」を選ぶほうが良いようです。　価格は4～5万円ほどアップしますが、こちらはグラフィックボードも搭載しているので、ゲームや動画編集作業も強いです。

液晶品質にあまりこだわらない人（たとえば10年前のノートPCの液晶品質でも大丈夫な人）には、本機はスタンダードな構成で、価格も適切なので、良い選択肢になると思います。　DVDドライブはオプション扱いなので、必要な方は購入時に選択するのをお忘れなく。
（了）

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