富士フイルムのミラーレスカメラ「FUJIFILM X-Pro2」(2016年3月3日発売)と、交換レンズ「XF35mmF2 R WR」をお借りしました。 FUJIFILM X-Pro2は4年前に発売された「FUJIFILM X-Pro 1」の後継機。 新開発の2430万画素「X-Trans CMOS III」センサーと超高速の新型画像処理エンジン「X-Processor Pro」を搭載した「Xシリーズ」のフラグシップモデルです。 史上最高の画質と機動性を実現したとのこと。 ボディはマグネシウム合金製で強度抜群。 さらに防塵・防滴機構、-10℃の耐低温性能を備えています。 そしてSDカードを本体に2枚挿入できる「デュアルカードスロット」を採用。 万が一のカードトラブル時にも対応できます。 まさにプロ仕様のカメラです。 これから約一ヶ月間使いながらレビューいたします。
目次 1) 開封の儀、外観・インターフェース類を確認
2) 第一印象
3) 「フィルムシミュレーション」モードを比較
4) ISO感度別に撮影して見比べてみるテスト
5) XF35mmF2 R WR作例(作例一覧)
6) バッテリーテスト、まとめ
番外編■ 電子水準器を表示する方法
■ スマホに写真を転送できる「ワイヤレス通信」機能
■ 大宮公園の満開の桜を撮影(作例)
■ 権現堂桜堤の満開の桜と菜の花を撮影(作例)
※このレビューは「みんぽす」の無償商品貸出しを利用して書かれています。(詳細は末尾で)
■ 新開発のセンサーとプロセッサーにより、「Xシリーズ」史上最高の画質と機動性を実現 プレミアムミラーレスカメラ「FUJIFILM X-Pro2」新発売 ニュースリリース | 富士フイルム
「X-Pro2」は、「Xシリーズ」史上最高の画質と機動性を実現したフラッグシップモデル
「X-Pro2」は、「X-Pro1」の画質と性能を飛躍的に向上
新開発の「X-Trans CMOS III」センサー(2430万画素、ローパスフィルターレス)を搭載。非周期性の高い独自のカラーフィルター配列により、光学ローパスフィルターなしでモアレや偽色の発生を抑えます。解像感を損なう原因にもなっていたローパスフィルターが不要となることで、フジノンレンズが持つ本来の解像力が最大限に発揮されます。新開発の画像処理エンジン「X-Processor Pro」との組み合わせにより、ワンランク上の画素数、サイズを持つセンサーに匹敵する超高画質や、現行モデルで採用している「EXR プロセッサーII」を凌駕する色再現、階調再現、低ノイズ、そして、より高速なAFを実現しています。各種レスポンスが飛躍的に向上しました(起動時間0.4秒(*4)、撮影間隔0.25秒(*5)、シャッタータイムラグ0.05 秒、最速0.06 秒(*6) の高速AF)
開封の儀
ではさっそく開封いたします。付属品はこんな感じです。 カメラ本体のほかに、バッテリー、ストラップ、取扱説明書が付属しています。
マグネシウム合金製のボディなので、レンズを付けていない状態でも結構ずっしりと重いです(約495g(付属バッテリー、メモリーカード含む))
■ FUJIFILM X-Pro2 : 主な仕様 | 富士フイルム
外観チェック
お借りしたレンズ(XF35mmF2 R WR)を装着。 フィルムカメラを連想させる懐かしいレトロなデザインです。カメラ本体は堅牢かつ剛性の高いマグネシウム合金です。 色は「FUJIFILM X-Pro 1」と同じ「半つや黒」塗装です。 落ち着いた雰囲気で高級感があります。 それでいて防塵・防滴機構、-10℃の耐低温性能を備えています(レンズも同様です)
上面のダイヤルやボタン類。 ISO設定を変更するときはダイヤルを上に引っ張って回します。 このメカニカルなギミックが素敵。 そして標準設定ではFnボタンが動画撮影ボタンになってます(再生モード時に押すとワイヤレス通信を実行)
背面のボタン類。 ジョイスティックのようなフォーカスレバーを操作してフォーカスエリアを移動させることができます。 十字キー(セレクタ・ファンクションボタン)はホワイトバランスや、フィルムシミュレーションなどのショートカットボタンになっています。 カメラの全体的な基本設定を確認&変更したいときはQボタン(クイックメニュー)を押します。
操作ボタン系がすごく多くて初心者には非常にとっつきにくいのですが、慣れるとこちらのほうが直感的に操作できるので楽です(私感)。 使うほどに味が出る操作系です。 あと何気にボタン類を押したとき、ダイヤル類を回したときの感触が気持ちいいです。 無意味にカメラを手にとりボタンを押したりダイヤルを回したりしてます(←大丈夫か?)
液晶とファインダーはともに固定式です。 個人的にはここは残念ポイントです。 「FUJIFILM X-T1」の可動式液晶がとても使いやすかったんですけどね。
右側面。 SDカードを本体に2枚挿入できる「デュアルカードスロット」を採用しています。 カードトラブルが起きた時に即座に対応できます。
左側面には「マイクロHDMI端子」「マイクロUSB端子」「マイク・リモートレリーズ端子」
バッテリーはXシリーズ共通の「NP-W126」です。
■ NP-W126 (バッテリー) Amazon
サイズ感はマイクロフォーサーズカメラの上位機種並でしょうか。 エントリークラスのカメラと比べると若干大きめですが、プロ機としてはかなりコンパクトです。
グリップの出っ張りは控えめですが、指の引っ掛かりが良く、カメラをしっかりホールドすることができます。
DP1 Merrill との比較
SIGMA DP1 Merrillと並べてサイズ感を比較してみました。
「FUJIFILM X-Pro2」のほうが一回り大きいです。 とはいえ、このサイズだと両者とも結局カメラ用カバンに入れて持ち運ぶことになるのであまり気になる差ではないかもしれません。 もちろん、サブ機として使うならなるべく小さいほうが良いですけどね。
第一印象
富士フイルムのカメラは操作系が独特です。 でも基本的な操作方法はシリーズを通して一貫しているので慣れると「Xシリーズ」はすべて違和感なく使うことができます。 というかすごく使いやすいです(私感)。 約2年ぶりにFUJIFILM のカメラをお借りしましたが、最初から違和感なく自然に使えました。・・・とはいえ、機能が多く、ボタン類も増えているので、取扱説明書の確認は必須です。 最初の撮影で無意識にボタンを押して、意図しない機能が有効になり、元に戻す方法がわからなくて困りました(汗)
まだテスト撮影程度にしか触っていませんが、なにを撮っても絵になります(自己満足)。 フジノンレンズ XF35mmF2 R WR(単焦点)のボケ味が心地いいですし、カメラの解像感も以前のモデルよりも上がっている気がします。 Photoshopでアンチエイリアスをかけましたか?と聞きたくなるほどくっきりしてます。
相変わらず緑色の表現が心地いいです。 FUJIFILM がこだわっている色表現のひとつです。
全体的なレスポンスがとても良いです。 再生モード、AF、そしてカメラの起動も速いです。 電源を入れて1秒以内に撮影できます。 快適です! カメラにRAW現像機能が搭載されているのですが、これも処理がとても速いです。 ほぼ一瞬で完了します。
あと、ワイヤレス通信に対応しています。 アプリと連携してスマホに写真を転送できます。アプリはこれです。 →「FUJIFILM Photo Receiver - Google Play の Android アプリ」 あとで遊んでみます。
※追記: スマホに写真を転送できる「ワイヤレス通信」機能を試してみました
・その2へつづく
リンク
■ カメラ:FUJIFILM X-Pro2 富士フイルム 製品情報
■ レンズ:フジノンレンズ XF35mmF2 R WR 富士フイルム 製品情報
■ デジタルカメラXシリーズ レンズレンタルサービス開始のお知らせ 富士フイルム
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