とくみつ録。: 「HP Pavilion 500-340jp」レビュー（３）　まとめ

日本HPのミニタワー型デスクトップPC「HP Pavilion 500-340jp/CT」をお借りしてレビューしています。　その1、その２からのつづきです。　今回は起動時間や体感速度、消費電力、地デジ視聴・録画ソフトなどを確認しつつ、全体をまとめます。

起動時間

電源を入れてウェブが表示されるまでの時間を測定してみました。　上動画はそのときの様子です。　結果・・・

約 ３０秒 でした。

「高速スタートアップ」の効かない再起動の場合は約４３秒（上動画後半）。　SSD搭載機にはかないませんが、まずまずの起動速度です。

■ PCのOS起動時間

体感速度

内蔵ストレージは HDD なので SSD のようなクイックさはありませんが、十分速いです。　ストレスなく使えます。　CPUやグラフィック能力が高いので、ネット閲覧や写真編集などは余裕。　動画編集やゲームなどもわりと快適にこなします。　仕事用PCとしても使えまず。　※ゲームプレイが目的の人はこの機種ではなく、より高性能なゲーミングPCを選択してください。

■ ゲーミングPCシリーズ　HP ENVY Phoenix 810-290jp/CT　HP Directplus

FullHD動画同時再生（YouTube）

そしていつものようにPCに負荷をかけてCPU使用率を100％にしてみました。　結果・・・

・YouTubeのFullHD動画（1080p）：10個同時再生

・・・でCPU使用率が100％に達しました。　この状態でも動画はなめらかに再生されます。　追加でテレビを立ち上げても普通に視聴できました。

消費電力

ワットチェッカーを使って消費電力を測定してみました。

１）スリープ　0W ←1W以下
２）アイドル時　約37W
３）ゲームベンチ中　約52W（ストIV）～74W（FF XIV）
４）テレビ視聴　約53W
５）CPU使用率100％　約92W

（２）何もしてない時の消費電力は約37Wです。　2年半前に購入した私もメイン機は48W（グラフィックボード非搭載）。　比較するとかなり省電力設計になったことがわかります。　（３）動画＋FFベンチを実行した時のCPU使用率は50％程度です。　ゲームの場面によって消費電力は変化し、瞬間的に100Wを超えることもありました。

電気代

消費電力は平均して40W程度、1日12時間使用すると仮定した場合の1年間の電気代は以下のとおりでした。　※「電気代計算シミュレーターで電気代を計算してみましょう」を利用して算出しました。

1年間の電気代　約4352円

■ 各PCの1年間の電気代

騒音

デスクトップPCとしては普通レベルのファンノイズです。　目の前に置くと気になりますが、机の下に置いて使うぶんにはあまり気にならないかと思います。　スピーカーは内蔵されてません。　音を鳴らすには、外付けのスピーカー（例えばこういうの）を別途用意しなきゃいけません。

テレビ

貸出機はピクセラ製地デジ/BS/110度CS対応ダブルチューナーを搭載してます。　※チューナーの特徴はこちら。

実質３日間の貸出期間の中で１日しか使ってないので詳しい使い心地までは確認できませんでしたが、機能やレスポンスは問題ないかと。　動画再生やチャンネル切り替えなどは、HDDレコーダー並のレスポンスです。

テレビ操作画面

使ってて気になったのはリモコンの操作感。　このテレビソフト専用のものではなく汎用品です。　なのでボタンが多い割には出来る事が少ないです。　テレビソフトに最適化されてません。　番組表を表示する操作も1日では理解出来ませんでした（もしやリモコンからはできない？）。　マウスで画面を見ながら操作するほうが断然わかりやすいし、楽でした。

感想、まとめ

・良いところ
１）高性能・パワフル
２）リーズナブルな価格設定
３）省電力

・イマイチ
１）地デジチューナー用のリモコンの操作感
２）HDDのマウンターの形状（内部図）

良いところは、Core i5＋グラフィックボード搭載しておきながら、省電力であるところ。　そして地デジチューナーを内蔵しても９万円を下回っている価格です。　高性能なのに省電力、しかもリーズナブル。　良いじゃないですか！　標準の搭載メモリ量は4GBです。　今回試用したかぎり問題ありませんでしたが、私がメイン機で使うとしたらこれを8GB以上に増設したいです。

逆にイマイチな点は、リモコンの操作感の悪さと、HDD交換のしづらさです。　テレビ機能重視で購入した人は、リモコンの操作感の悪さに辟易するのではないかと心配です。　マウスで操作すればいいのですが、それだとリモコンの意味がありませんしねえ。